茶園管理

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-お茶の原料となる生葉の品質向上を目指して-

一年間に茶農家の行う作業の中で最も時間・経費がかかる作業は何だか想像できるでしょうか。それは、茶の摘採作業です。長峰園では、こうした茶園管理に関わる作業をできるだけ機械化するように心掛けています。
茶園管理の機械化には、人件費の削減、過忙期への労働集中の解消、作業時間の短縮など様々なメリットがあります。

また、生葉品質のために、茶樹だけでなく、土壌管理にも気をつけています。
土壌管理は、1~2年ではどうすることもできない作業であり、長期的な視点に立った土作りを心掛けています。原料葉の品質の上に、仕上げ茶の品質があるといっても過言ではありません。
長峰園では、「良質で、安全で、お求めやすい」お茶作りを目指し、将来に向けた「土台作り」に励んでいます。
茶園
▲ 長峰園やぶきた茶園
茶園面積
長峰園では現在、成木園180a、幼木園230a、合計で410aの茶園を自家茶園として管理しています。自園の他に、他の茶農家の茶園を管理しており、1年を通じて管理している茶園面積は約450aになります。
また長峰園では、茶園面積を今後も増やしていき、管理の行き届いた良質な生葉を収穫できる体制を整えていきます。
▲ 茶園新植風景
品種構成
長峰園の自家茶園では、やぶきた、狭山かおり、ふくみどり、狭山みどりの狭山茶4品種を栽培しています。
やぶきたは全国各地の産地で栽培されている品種で、栽培面積は全国の茶栽培面積の約8割ののぼります。
狭山かおり・ふくみどり・狭山みどりの3品種は、茶産地としては北に位置する埼玉県で開発された耐寒性の高い品種です。
長峰園では、約50%がやぶきた、25%が狭山かおり、20%がふくみどり、5%が狭山みどりという品種構成です。
狭山みどりは大変に古い品種で、埼玉県内でもごく僅かしか栽培されていない珍しい品種です。
防除
減農薬栽培
減農薬栽培農産物とは、JAS法に基づく特別栽培農産物に係る表示ガイドラインによる表示で、生産過程等における化学合成農薬の使用回数が慣行的に行われている回数の概ね5割以下の栽培方法により生産された農産物です。
長峰園では、数年前より減農薬栽培に努めており、できるだけ農薬の使用を抑制するよう努力しています。
乗用型管理機
長峰園では、乗用型管理機の導入により、防除に要する時間の短縮・人件費の削減を実現しています。
フェロモントラップ
害虫の出す性フェロモンと同じ効果のあるフェロモン剤を茶園に設置し、中に石鹸水等を入れておきます。このフェロモン剤に惹かれて害虫が集まり、石鹸水につかり、捉えられます。
フェロモントラップは、害虫の駆除というよりもトラップにかかる害虫の数の計測により、防除摘期の判定に使われます。現段階では、まだまだ害虫の種類も限定されており、思索的に行われている防除方法です。
木酢液
耕種的防除
近年の病害虫防除の考え方は、害虫の撲滅から、殺虫剤以外の手法により、被害を許容限界以下の水準に維持しようという方向へと変わってきています。
こうした手法の一つに耕種的防除があり、病害虫の被害葉を刈り落とすなどの方法を現在、試みています。
除草
▲ 機械による除草作業
除草作業の機械化
茶園の拡大に伴い、除草する面積も増えています。長峰園では、除草剤等を使用せず、自走式草刈機とリタンカルチという畑を耕す機械の併用により、広大な面積の除草を行っております。除草剤を使用しないために、すぐに草が生え変わってしまいますが、雑草に負け時とがんばっております。

手作業による除草
茶園管理の機械化がいくら進んでも、手作業はどうしても必要です。雑草を細かいところまでむしるといった作業は、やはり「手」しかありません。時間はかかりますが、肝心なところは手で草むしりをします。
施肥
▲ 自走式肥料散布機
減化学肥料
減化学肥料栽培農産物とは、JAS法に基づく特別栽培農産物に係る表示ガイドラインによる表示で、生産過程等における化学肥料の使用量が慣行的に行われている回数の概ね5割以下の栽培方法により生産された農産物です。長峰園では、数年前より減化学肥料栽培に取り組んでおり、今後は化学肥料を使用しない無化学肥料栽培へと移行していきます。

有機肥料の施用
長峰園では、年間に茶園に播く肥料のほとんどに有機質肥料を使用しています。有機質肥料により土壌の健全性が保たれ、また茶の品質が向上するという実験結果が報告されています。また長峰園では、EMぼかしを茶園に入れることにより、土壌の通気性・保水性・排水性の向上、微生物等の活性化を図っています。こうした土壌性改善には、数年間に亘る持続的な努力が必要とされ、気の長い作業といえます。また施肥後は必ず土と肥料を混和し、茶樹が効果的に栄養分を吸収できるように努めています。

深耕・酸度矯正
健全な茶の樹を育成していく上で最も重要なのが、根です。茶樹の根の「張り」をよくすることで茶樹はすくすくと芽を伸ばし、しっかりと育っていきます。深耕とは、茶の根の伸びが活性化する前の夏頃に約30cmほどの深さで畝間を耕し、根を切断して、根の生育を浴するという作業です。また酸度矯正とは、降雨や肥料の投入により酸性になった土壌のphを茶樹の好む弱酸性へと戻す作業です。長峰園では、毎年の土壌検定により、土壌の状態に合わせた「土作り」を心掛けております。
▲ 自走式深耕機
乗用型管理機
長峰園では、乗用型管理機の導入により、茶園への肥料やぼかしの投入に要する時間・経費を削減しています。
摘採
▲ 手摘み茶園風景
手摘み
茶園管理の機械化がいくら進んでも、手による作業も欠かせません。長峰園には、やぶきたの手摘み茶園が30aほどあり、毎年、多くの人の手により新芽の摘み取りが行われています。特に品評会等に出品する出品茶製造のための茶園では、一芯二葉摘みといって、新芽の本当にいい部分(芽の上部)しか摘まない摘み方などが行われています。これは大量に摘めない摘み方で、多くの人の根気が必要とされます。手摘みは大変な作業ですが新緑の中、爽やかな風を感じながら新芽を摘み取るのは、気持ちのいいものです。

可搬型摘採機
現在、最も普及してる摘採機で、茶樹を挟み二人で機械を持ち畝間を歩きながら、片側づつ摘採する方法です。長峰園では、2台の可搬型摘採機を完備し、新芽の刈り取りを行ってきました。この方法は、刈り取った新芽を機械に結んだ袋に入れるため、時には20kg近い袋を引きずりながらの作業となります。手摘みと比較すると60~90倍の摘採が可能ですが、労力を要する作業であるために、長峰園では乗用型管理機による摘採へと作業の移行を図っていく予定です。

▲ 乗用型摘採機
乗用型摘採機
一年間に必要とされる茶農家の全労働力のうち、約40%が茶の摘採作業によって占められています。茶の刈り取りは、これまで可搬型摘採機により行われてきました。刈り取り刃のついた機械を茶樹を挟みながら二人で両側で持ち、新芽の高さに合わせて刈っていくというものです。その際に、刈り取った新芽は機械の後部に設置される袋に入ります。可搬型摘採機は、二人の人間が機械で刈り取りを行いながら、新芽の入った重い袋を引きずりながら作業する摘採方法です。
現在でも、最も多く使用されている方法です。長峰園では、可搬型摘採機の他に乗用型摘採機を導入し、労働の軽減を図っています。写真のように乗用型摘採機は、一人で作業できる上、人間は機械を操作するだけでの摘採を可能とします。さらに機械で移動して刈るために上下のブレがなく、収穫される新芽の品質向上も期待できます。

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